畳の安土桃山時代から江戸時代

桃山時代から江戸時代へと移るにしたがい、書院造は茶道の発達によって茶室の工夫や手法を取り入れた数奇屋風の書院造になっていきました。茶室建築から畳はやがて町人の家に引き継がれてゆきます。
畳が一般庶民のものとなったのは、江戸中期以降のことであり、農村においてはさらに遅く明治時代になってからでした。江戸時代の長屋では、畳は長屋を借り る店子が運び込んで使ったと言われており、大家が用意しておくものではありませんでした。それだけに畳の手入れをして長持ちさせる知恵を身につけていった のです。