畳の特性3、吸放湿性

畳の中には一部化学製品もありますが、本来そのほとんどが植物性です。 空気を含むと同時に湿気を吸ったり吐きだしたりして、部屋の湿度を調整する働きをしています。 畳の敷かれている部屋は、夏涼しく、冬は暖かいという特徴があります。これは畳を構成しているイ草と稲ワラのおかげです。 イ草のスポンジ部分が湿気〔しめリ気)を吸収し、稲ワラのポッカリあいた空洞部分が湿気を放出します。つまり畳は呼吸をしているのです。

畳一帖分の自然吸湿能力は、約500ml。 夏などの空気が乾燥した場合は、ほどよいしめリ気を吐き出す力があります。 畳は柱の木や障子とともに、湿度の高い日本の気候に最も合った住宅材料といえるでしょう。それにベッドと比較した場合でも、背骨に好影響を与えるなど健康 上からも見直されているんですよ。