Q:ダニを寄生させないための予防は?もし寄生したらどうすればいい?

A:掃除の回数を増やし自然通気に心がけてください。防虫シートあるいは除湿器を使用するをダニの寄生を抑えられます。表面にいるダニには電気掃除機をかける方法が一番有効です。ダニは夜行性です。部屋を暗くして1時間程おいてから電気掃除機をかけるといっそう効果的です。ゆっくり丁寧にかけてください。ダニは高温(75℃以上)に弱く、加熱乾燥法なども有効な駆除方法です。

JAS畳表

JAS表示は、「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)」に基づく畳表の格付表示です。

種類ごとに品位、幅、長さ、たて糸の本数、重量、たて糸の種類及び強度等で格付けされています。また、産地名、販売業者名が表示されていますので安心で す。熊本産畳表のJAS製品は、熊本県が責任を持って格付けしています。

Q:畳替えの時期の目安は?

A:畳床も含めて全体を新品に取り替える目安は適度な弾力性が無くなったり、凸凹が激しくなったり、大きな隙間が出来たら、畳替えをしてください。

Q:畳は傷んだら、取り替えるしかないの?

A:畳のリフレッシュには「裏返し」「表替え」「畳床替え」の方法があります。

Q:雑巾掛けは、乾拭きが一番いいの?

A:通常の掃除の場合には硬く絞った雑巾で畳の目に沿って拭きます。(脱水機で絞った雑巾がGood!)お湯を使った場合は畳表の乾燥が早くなる利点があります。

Q:畳が体に良いって本当?

A:畳はお部屋の二酸化窒素(No2)を吸収する働きがあります。また、畳独特の香りは嗅覚を刺激し、精神を安定させる効果があります。(アロマテラピー効果

Q:畳に、ふつうに電気掃除機をかけてもいいの?

Q:畳に、ふつうに電気掃除機をかけてもいいの?

A:電気掃除機は強くかけると畳表を傷つけますので、畳の目に沿って軽く触れる感じでゆっくりとかけてください。

傷表について

傷表について

変色い草、花付い草並びに病虫害い草、織り傷のほか次のような傷が製品面に出ると傷表で扱われる。

○カビ
 い草ならびに畳表に生ずるカビをいう。通風が悪く湿度が高いとき発生し易い。畳表の場合特に乾燥を十分にする必要がある。
 カビの種類は黄、黒、青、赤カビのほか、くもの巣状(リゾップス属)等がある。

○黴表(かびおもて)
 カビ菌に侵された畳表をいう。乾燥不良の畳表を貯蔵したり、貯蔵中に湿度の高い風をあて湿気を吸収さすと、カビ菌に侵され色沢が悪くなる。

○甲(こう)
 畳表を八つ折にした場合の折り目の表面をいう。

○甲焼け(こうやけ)
 貯蔵中に光線があたり一部が褪色(黄変)した畳表をいう。主として畳表を折りたたんだ折り目が褪色した状態をいう。

○斑乾燥(むらかんそう)
 い草ならびに畳表が一様に乾燥していない状態をいう。保管中変色するので特に注意を要する。

○虎(とら)
 病害(紋枯病)等により根元から先端までの間で部分的に茶褐色となっているイグサで製織した畳表の状態をいう。表面に虎模様の斑点ができるのでこのような呼称がつけられている。別名「ほし」ともいう。

○はみかた
 蛇紋病の羅病い草で製織した状態をいい、「まむし」の紋様から呼称されている。まむしのことを「ハミ」という。別名「ほし」ともいう。

○てれ
 変色い草を製織し、畳表面に現れた状態をいう。別名「まだら」ともいう。

○通し赤(とおしあか)
 あたり、黄色い、よどみい、並びに枯い等、根元部から先端部まで黄変または茶褐色となったイグサが製織した畳表面に筋状に現れた状態をいう。別名「すあか」ともいう。

○蛇尾(じゃび)
 畳表の目(行)が乱れている状態をいう。蛇の尾から出た言葉で、蛇尾ついているという。別名「目崩れ、行乱れ」ともいう。

○荷傷み(にいたみ)
 運搬中あるいは取り扱いの不手際により傷(すり傷、引っかき傷、手鍵傷等)が畳表にできること。

畳のシミや汚れの処置

Q.畳にカビが生えてしまった時は?
A.消毒用アルコールを布にしみ込ませ拭き取る。

Q.畳の醤油をこぼした時は?
A.こぼした上に小麦粉、ベビーパウダー等をふりかけ粉末に吸い取らせ掃除機で処理する。

Q.インクをこぼした時は?
A.牛乳で湿らせて拭き取る。又はレモン汁を湿らせた後、塩素酸ソーダを10倍にうすめた液で拭く

Q.マーキュロをこぼした時は?
A.次亜塩素酸ソーダ入りの漂白剤をつけ、更に10倍にうすめた硝酸で拭く

Q.フェルトペンがついた時は?
A.油性のものはマニキュアの除光液で拭き取る。

Q.クレヨンがついた時は?
A.クリームクレンザーをごく少量、乾いた布につけて丁寧にこする

Q.灯油、オシッコをこぼした時は?
A.粉末の洗剤、クレンザー、塩、小麦粉等をふりかけ、充分液体を吸い取らせた後、掃除機で処理し、固く絞った布で拭く

Q.畳に家具の跡がついた時は?
A.凹んだ所に適当に霧を吹き掛け、濡れたタオルを当てアイロンをかける

表の名称

表の名称

○長髭表(ながひげおもて)
特に長いイグサ(127cm以上)で製織した麻糸経引通表で普通表より突出し(15cm程度)羽根(18cm~20cm)が長い製織方法の畳表をいう。俗称「長動、長引」「中長(突き出し10cm程度、羽根15cm~18cm程度)ともいう。

○引通表
 麻または綿の経糸が等間隔に配置され通織りされた畳表。
 なお、京間表の場合経糸が麻糸では麻引、綿糸では糸引、俗称「引」という。五八表の場合経糸が麻糸では「麻五」綿糸は「糸五八」俗称「五八」等と略した言葉が用いられている。

○短髭表(たんひげおもて)
 合抜いで製織した引通五八表の略称。羽根が両端に出ているが、耳毛が6.5cm以内の表をいう。俗称「中ちゃぼ、ちゃぼ、ちょぼ」等と呼称。

○ちゃぼ
 合抜い草で短髭表を製織した俗称語で耳毛は羽根のみに止まらず突き出しも短いのが通例である。

○二配表(ふたはいおもて)
 通常の畳表(京間表)より配数が二配(1配につき経糸2本)多いものをいう。
 京間表の幅は経糸本数134本、配数67配の構成を基準にして用途(注文)に応じて幅を広くし配数を増加した。その増加した配数により二配(経糸138本69配)三配、四配、六配等と呼称され、そのまま現在まで畳表の品名として使用されている。

○中継表(なかつぎおもて)
 中継ぎ織りした表をいう。配組織は引通表と同様である。別名「中指表、小髭表」ともいう。

○飛込表(とびこみおもて)
 飛込み織りした畳表をいう。配組織は引通表と同様である。俗称「とび」という。

○狭間表(きょうまおもて)
 五八表をいうが、京間表と混同し易いのであまり使用されていない。関東地方の五八間の普及しているところでは良く使用される。

○青表(あおおもて)
 七島い草を緯として製織した畳表をいう。主として柔道畳に使用されているが最近は少ない。別名「琉球表」ともいう。

○長物(ながもの)
 連続的に製織した畳表を普通は1枚物に切断するが、切断しないで10枚続き、20枚続きとして仕上げた畳表をいう。

○不変色表(ふへんしょくおもて)
 乾燥い草に硫酸銅または酢酸銅の希釈液(薬品名、エバグリンの染料(特許製品))を吸収させて蒸すと、い草中の葉緑素をなり、耐日光性ができるので容易に褪色しなく、普通のイグサより緑色がやや鮮明となる。この加工したイグサで製織した畳表をいう。

畳表の品位について

畳表の品位について

○織りば(おりば)
 畳表に製織された面をいう。畳表の色沢、色調、仕上げ、配の形成、目が揃っておりイグサのならび(粒揃いに関係)良く、他に織り傷の無い場合に織りばが良いという。

○腰(こし)
 畳表をい草の方向(畳表の幅)へ曲げた場合の抵抗と反発力等をいう。い草の挫折抵抗力、弾力等が大きく、打込み密度が良く、良質い草(充実度の良いもの)等は腰が強いという。

○面(つら)
 畳表の表面を総括的(色沢、色調、粒揃い等)に見た状態をいう。別名「なるみ」ともいう。

○色調(しきちょう)
 色彩及び色の濃淡、強弱等をいう。

○へりした
 畳に加工をした場合縁の下になる部分(畳表の両側)を総称していう。原料が長く、織り傷が少なく小目の形成等が良い場合「へりした」が良い、または生きているという。

○粒揃い
 い草の径の大きさ(直径)に大小不同が無く良く揃った状態をいう。不揃いの場合は畳表の配、目の形成が崩れ著しく品質が劣る。

○もと
 い草の根元部分をいう。「うら」(羽根)に対し「もと」(突き出し)という。

○量目(りょうめ)
 量目のことで畳表の場合単位面積(規格別)当たりの重量をいう。別名「かけめ」ともいう。

○目
 配と配がつながっている間をいう。

畳表の各部に名称

畳表の各部に名称

○幅(はば)…畳表の側から側までの長さ(小目の部分を含め、耳毛の部分を除く)をいう

○耳…畳表の耳毛の基部にあたる小目の部分をいう。別名「耳ぎわ」ともいう。

○耳毛…製織されたイグサの根元部分(突き出し)または先端部分(羽根)が小目から出ている部分を総称していう。
 通常は羽根と突き出しを区別して呼称することが多く羽根を俗称では「うら、うらげ、けんぴ」突き出しを「もと」(うらに対して)という。

○耳組み(みみくみ)…小目の部分を総称していう。

○羽根(はね)…畳表の耳毛をいう。耳毛のうちイグサの先端部分をいう。

○突き出し(つきだし)…畳表の耳毛をいう。耳毛のうち根元部分をいう。

○配(はい)…畳表の組織の一部分をいう。経糸2本を1組とした組織を1配(約1.4cm<4分7厘>幅)という。

○小目(こめ)…畳表の組織の一部分で両側の目迫織りした部分をいう。

○間樋(まび)…中継表の中央箇所で織り込まないで出ている羽根と羽根の間(い草が重ね織りしてある)を間樋という。(中継織り参照)

○ホロ…中継表のい草の先端部分(羽根)が出ている状態をいう(中継織り参照)

いぐさ・畳表のできるまで

いぐさ・畳表のできるまで

1苗掘り
8月に畑(苗床)に植えつけれられた苗を掘り出し水田苗床へ植え

付け育苗します。それを11月下旬に掘り出し、本田植え付け株用に根切り、株分けの調整をします。

2植え付け
調整された苗は、12月上旬からいぐさ移植機で植え付けます。

3先刈り
5月上旬ごろ、根元まで日光が当たるようい草の先端を刈り取って、新芽を促します
。(収穫45日前頃に出る芽が長くて高品質のい草になります。)

4収穫
6月下旬から7月中旬にかけ、成長の良い充実したい草を刈り取ります。刈り取り時間帯は、気温が高くない、早朝や夕方です。

5泥染め
刈り取られたい草は、その日のうちにい草独特の色、香り、光沢を出すため、天然染土を使って泥染めを行います。その後、乾燥機で乾燥させます。

6製織
乾燥されたい草は、長さごとに選別し、傷、太さのチェックをして一枚一枚畳表に織り上げていきます。

7仕上げ
製織された畳表は一枚一枚折り傷がないかなどをチェックする仕上げを行います。

8出荷
製品に対する責任表示を明確にするために、生産者番号を表示するステッカーをつけて、全国に出荷されています。

畳床(たたみどこ)

畳床(たたみどこ)
 畳の芯となる部分をいう。乾燥した稲藁を畳の大きさに、たて、よこ入れ違いに3~5段重ねて圧縮し、上糸、下糸で縫い締めたものである。最近は発砲スチロール製のものと、スチロール製を芯に藁をその外側に組み合わせた商品等が出回っている。

畳縁(たたみべり、たたみぶち)

畳縁(たたみべり、たたみぶち)
 畳の長さの側につけて畳表を藁床に緊縛する布をいう。材料は綿布や合繊等を用い、色は黒、茶、鶯色等あり普通光輝縁という。紋縁は各種の模様を織り込んだもので、うんげん、こうき、こうらい等がある。
 畳の長さの側につけて畳表を藁床に緊縛する布をいう。材料は綿布や合繊等を用い、色は黒、茶、鶯色等あり普通光輝縁という。紋縁は各種の模様を織り込んだもので、うんげん、こうき、こうらい等がある。

畳の歴史

畳の歴史

日本ならではの敷物「畳」が貴族階級から庶民へと普及するまで

中国伝来のものが多い中で、畳は日本固有の敷物。その歴史は「菅畳八重」「皮畳八重」な
どの記述がある古事記にまでさかのぼります。まだ畳床などはなく、コモなどに敷物を重
ねたものと推測されます。現在の畳に似た構造になったのは平安時代。板敷に座具や寝具
として置くという使い方で、使う人の身分によってた畳の厚さやへりの柄・色が異なりま
した。
 鎌倉時代から室町時代にかけ、書院造が生まれて、部屋全体に畳を敷き詰める使い方に
発展しました。それまでは高貴な人や客人のもてなしのためのものでしたが、建物の床材
として利用されるようになったのです。しかしそうした使い方も貴族や武士の富の象徴。
桃山時代さらに江戸時代に至る中で、数奇屋造や茶道が発展して普及し、徐々に町人の家
にも畳が敷かれるようになりました。それでも身分による畳の制限の風習は残り、庶民が
使用できるようになったのは江戸時代中期以降。畳師・畳屋と呼ばれる人々が活躍し、畳
干しする家々の光景があちこちで見られるようになりました。

畳表の変色について

畳表の変色について

畳表は天然のイ草を原料として織られております。直射日光を直接受けますと急激に変色いたします。カーテン・障子等によって遮って下さい。

畳の提案1

畳の提案1

ライフスタイルが洋風化しても、私たち日本人にとって、素足でくつろいでも、横に寝こ
ろがっても気持ちがいい。
畳の感触はかけがえのないものです。実際にさまざまなデートから、畳には人にやさしい
優れた機能・効用があることが分かっています。より快適なくつろぎ空間を畳で演出しま
せんか。

畳のおすすめポイント1

畳のおすすめポイント1

畳床のなかの空気が、高い断熱性と保湿性を生みます。

5センチほどの厚さの畳床にはその材質に空気がしっかり詰まっています。空気は熱を伝
えにくいという性質があります。つまり畳は冷たい空気をシャットアウトし、たくわえた
熱を逃さない羽根布団と全く同じ。だからあたたかく心地よいのです。

畳の段差について

畳の段差について

 畳の施工状態が悪く、敷き合わせの面で不陸が生じた時または、すき間が生じた場合、あるいは畳の老朽によって敷居との段差が発生し、それによる事故が発生することも考えられますので納入畳店に連絡の上、手直しをして下さい。

畳の寸法(たたみのすんぽう)

畳の寸法(たたみのすんぽう)

 畳の大きさは室の一辺の内法(うちのり)寸法で長さが幅の整数倍となっており、地方により規格寸法が異なる。その内容は次の通りである。
 なお、一枚の畳についていえば長さと幅の比が正しく2:1につくられ半帖はそれが1;1で互換性である。

五六間
 規格寸法    長さ…5尺6寸(170cm) 幅…2尺8寸(85cm)
 別名      団地間 公団サイズ
 主たる使用地域 都市部の新築、公団、社宅

五八間
 規格寸法    長さ…5尺8寸(176cm) 幅…2尺9寸(88cm)
 別名      関東間、江戸間、田舎間、狭間
 主たる使用地域 静岡以東、北海道、都市部の新築は全国的に多い

三六間
 規格寸法    長さ…6尺(182cm)    幅…3尺(91cm)
 別名      中京間
 主たる使用地域 岐阜、愛知、高知、沖縄

六一間
 規格寸法    長さ…6尺1寸(185cm)  幅…3尺5分(92.5cm)
 別名      安芸間、三寸間
 主たる使用地域 近畿、中国地方

六二間
 規格寸法    長さ…6尺2寸(188cm)  幅…3尺1寸(94cm)
 別名      佐賀間
 主たる使用地域 佐賀、長崎等九州地方

本間
 規格寸法    長さ…6尺3寸(191cm)  幅…3尺1寸5分(95.5cm)
 別名      京間、関西間
 主たる使用地域 京都以西

(注)広島は三原市以東の備後地方では京間、竹原市以西の安芸地方は六一間、因島市は京間と五八間が入り組んでいる。

畳の掃除方法

畳の掃除方法

●空拭きか雑巾掛けか?
 新畳(表替え)の納入使用直前のみ空拭きをして白い粉(染土)を拭き取ります。その場合タオルのようなパイル地のもので拭き残しが無いように丁寧に拭きます。通常の掃除の場合には固く絞った雑巾で畳の目に沿ってふきます。水が垂れ落ちる絞り方は絶対にいけません。(脱水機で絞った雑巾が一番良い)
 また、お湯を使った場合は畳表の乾きが早くなる利点があります。

●電気掃除機は
 電気掃除機を強く掛けると畳表を傷め易いので、畳の目に沿って軽く触れる感じでゆっくりとかけて下さい。

畳のシミや汚れの処置

畳のシミや汚れの処置

Q.畳にカビが生えてしまった時は?
A.消毒用アルコールを布にしみ込ませ拭き取る。

Q.畳の醤油をこぼした時は?
A.こぼした上に小麦粉、ベビーパウダー等をふりかけ粉末に吸い取らせ掃除機で処理する。

Q.インクをこぼした時は?
A.牛乳で湿らせて拭き取る。又はレモン汁を湿らせた後、塩素酸ソーダを10倍にうすめた液で拭く

Q.マーキュロをこぼした時は?
A.次亜塩素酸ソーダ入りの漂白剤をつけ、更に10倍にうすめた硝酸で拭く

Q.フェルトペンがついた時は?
A.油性のものはマニキュアの除光液で拭き取る。

Q.クレヨンがついた時は?
A.クリームクレンザーをごく少量、乾いた布につけて丁寧にこする

Q.灯油、オシッコをこぼした時は?
A.粉末の洗剤、クレンザー、塩、小麦粉等をふりかけ、充分液体を吸い取らせた後、掃除機で処理し、固く絞った布で拭く

Q.畳に家具の跡がついた時は?
A.凹んだ所に適当に霧を吹き掛け、濡れたタオルを当てアイロンをかける

畳の手入れ法

畳の手入れ法

 畳は呼吸しています。空気(CO2)を浄化する力を持っています。正しい使い方をすれば畳の魅力を発揮します!

■畳の定期的なリフレッシュ

 畳のリフレッシュには「表替え」と「裏返し」「畳替え」の方法があります。

●「裏返し」とは・・・新畳を入れてから1~2年目頃畳が日焼けしたり、傷み始めたら畳表を裏返しにして張替える作業です。
 ご注意:畳表の傷み具合が進みますと張替えが出来ない場合もあります。
●「表替え」とは・・・裏返しをした畳表も傷んできたら畳床をそのまま生かし新しい畳表に取り替えることを言います。3~5年目頃が適当と考えます。
裏返しや表替えの場合には畳縁を新しく取り替えます。
●「畳替え」とは・・・畳床も含めて多々全体を新品に替えることです。替える目安は適度な弾力性が無くなったり、凸凹が激しくなったり、大きな隙間が出来てきたら、畳替えをしてください。

畳床は大事に使えば10~20年はもちます。床下の湿気、室内の換気に注意し使用してください。

畳のおすすめポイント3

畳のおすすめポイント3

弾力性があり、自然の色だから心にも体にも馴染みます。

畳の表面(畳表)のイグサがスポンジ状の構造で空気をたくわえ、フカフカした感触を生
み出しています。畳床にも空気はたっぷり。こうした空気がクッションとなり、寝ころべ
ば心地よく、転んだときでも衝撃を和らげてくれるのです。また畳の色は人間の皮膚に近
い自然色。畳は安らぎの触感と視覚を与えてくれます。

畳のおすすめポイント2

畳のおすすめポイント2

優れた吸放湿性で高温多湿な日本の住まいにぴったり。

夏は涼しく、冬はあたたかいという畳の利点を生み出しているのは、畳表のイグサと畳床。
イグサがスポンジとなって湿気を吸収し、畳床のなかの空気が湿気を放出しながら、効率
的に呼吸しているわけです。畳一帖分の自然吸湿力は約500ml。ゆっくり湿気を吸って吐
く畳は、高温多湿の日本の気候に最適な床材です。

畳に日光を!

畳に日光を!

畳は湿気が禁物です。畳を長持ちさせるためにもダニの発生を防ぐためにも、年2回程度の畳干しをしたいものです。春と秋の良く晴れた日、畳を干す場所のない場合は畳を上げビールびんやジュース缶などを置き、風を通すだけでもよいのです。

 畳の上にジュータンやカーペット等の重ね敷きは禁物です。ダニやカビの発生を促します。

ダニが発生する原因

ダニが発生する原因

■ダニは次の三つの条件が揃うこによって繁殖します。
①室内温度が20~30度、湿度60%~80%
②エサ(塵)があること
③潜んで卵を産める場所があること

 特に大量発生する条件は25~28℃で湿度が70~80%という高温多湿の条件がダニの繁殖に最も適しております。最近の住宅は冬に室内の温湿度を夏並みに高く維持(安定)させる家庭が多いため冬でも夏と変わらないダニの数が検出される事例もあります。人間に快適な生活温湿度は、ダニにとっても快適であります。

■次のような条件下ではダニが発生する場合があります。
次のことに注意してください。
 ①掃除をマメにしない。
 ②畳の上にジュータンやカーペット等の重ね敷きをする。
 ③窓を密閉し室内に風を入れない。
 ④水分を多く含んだ雑巾で拭き掃除をする。
 ⑤室内で犬、猫、小鳥等のペットを飼う。
 ⑥菓子等の食べこぼしをする。
 ⑦洗濯物を室内に干す。
 ⑧加湿器を過剰に使用する。

■ダニ対策
 ①掃除の回数を増やし自然通気を心がけてください。防虫シートあるいは防湿機を使用するとダニの発生を抑えられます。
 ②畳(ジュータン)の表面にいるダニには、電気掃除機をかける方法が一番有効であります。ゆっくり丁寧にかけて下さい。
 ③ダニ(ヒョウダニ、コナダニ、ツメダニ)等は熱に弱く、加熱乾燥法、マイクロ波加熱法、高周波加熱法のいずれも有効な駆除(殺ダニ)方法です。

畳にカビが発生する原因

 カビは土や空気中に多く散在し、空気のあるところにはカビが存在します。相対湿度70%以上でカビの発生が始まります。加湿器の使用、石油ストーブの使用(水分を多く発散します)に注意しましょう。
 梅雨時に部屋を閉め切った状態ではカビが発生します。特に新築住宅の場合、建築仕上資材の含水率が高い場合があります。

●処置
・天気の良い日には窓や戸を開け室内に風を入れてください。
・漂白剤を水で薄め(有効塩素5%以下で使用)ゴム手袋をして雑巾で畳の表面のカビをふき取ります。次にアルコールをしみ込ませてこまめにふき取ってください。
注:漂白剤が強いと畳の青さまで漂白しますのでご注意ください。