表の名称
表の名称
○長髭表(ながひげおもて)
特に長いイグサ(127cm以上)で製織した麻糸経引通表で普通表より突出し(15cm程度)羽根(18cm~20cm)が長い製織方法の畳表をいう。俗称「長動、長引」「中長(突き出し10cm程度、羽根15cm~18cm程度)ともいう。
○引通表
麻または綿の経糸が等間隔に配置され通織りされた畳表。
なお、京間表の場合経糸が麻糸では麻引、綿糸では糸引、俗称「引」という。五八表の場合経糸が麻糸では「麻五」綿糸は「糸五八」俗称「五八」等と略した言葉が用いられている。
○短髭表(たんひげおもて)
合抜いで製織した引通五八表の略称。羽根が両端に出ているが、耳毛が6.5cm以内の表をいう。俗称「中ちゃぼ、ちゃぼ、ちょぼ」等と呼称。
○ちゃぼ
合抜い草で短髭表を製織した俗称語で耳毛は羽根のみに止まらず突き出しも短いのが通例である。
○二配表(ふたはいおもて)
通常の畳表(京間表)より配数が二配(1配につき経糸2本)多いものをいう。
京間表の幅は経糸本数134本、配数67配の構成を基準にして用途(注文)に応じて幅を広くし配数を増加した。その増加した配数により二配(経糸138本69配)三配、四配、六配等と呼称され、そのまま現在まで畳表の品名として使用されている。
○中継表(なかつぎおもて)
中継ぎ織りした表をいう。配組織は引通表と同様である。別名「中指表、小髭表」ともいう。
○飛込表(とびこみおもて)
飛込み織りした畳表をいう。配組織は引通表と同様である。俗称「とび」という。
○狭間表(きょうまおもて)
五八表をいうが、京間表と混同し易いのであまり使用されていない。関東地方の五八間の普及しているところでは良く使用される。
○青表(あおおもて)
七島い草を緯として製織した畳表をいう。主として柔道畳に使用されているが最近は少ない。別名「琉球表」ともいう。
○長物(ながもの)
連続的に製織した畳表を普通は1枚物に切断するが、切断しないで10枚続き、20枚続きとして仕上げた畳表をいう。
○不変色表(ふへんしょくおもて)
乾燥い草に硫酸銅または酢酸銅の希釈液(薬品名、エバグリンの染料(特許製品))を吸収させて蒸すと、い草中の葉緑素をなり、耐日光性ができるので容易に褪色しなく、普通のイグサより緑色がやや鮮明となる。この加工したイグサで製織した畳表をいう。